錫杖とは何のために死んだ人が持つものか、調べるために本屋さんに行った私。
死んだ方に錫杖を持たせるのは、あの世に行く道中で禽獣などを避ける為、
チャラン、チャランと杖を鳴らしながら行くのだそうです。
調べた本には沢山の仏像が載っていました。 色々な寺院も~、
錫杖は仏様やお坊様、修験者の方も山中での修行などに、獣や蛇を避けるためと
知りました。
祖母が死んだ時視た杖を、尼さんが持っていたと思いましたが、その尼さんは山
に囲まれた暗い畑や田圃の長い道を歩いて、夜8時ごろに山の中の庵に帰りま
す。 私が床にはいるころ、遠くから響く尼さんの鐘の音は、蛇や獣を避ける
為、そう言う事だったのですね。
お寺さんや仏様の写真、ぺらぺらとページを捲りました。
其処で度肝を抜かれる写真を発見!。
なんと!、
祖母の通夜で視た人と全く同じ姿の仏像があったのです。「え?、」
【阿弥陀三尊立像】と書いてありました。
祖母が両側に子供を連れてお別れに来た、とばかり思って居ましたが、
お来迎の【阿弥陀様】だった?。
子供だと思って居たのは、勢至菩薩様と観音菩薩様だったのでしょうか?。
全く同じお姿だった。
俄かに仏様やお寺さんに関心が昂まりました。 本を3冊買って家で読み耽りま
す。 観音様やお地蔵様、色々な仏様も錫杖を持たれています。
何人もの仏様にはそれぞれお役目があって、それぞれ衆生を救うための存在だと
知りました。
それから暫くの間、憑かれたように仏像に嵌り、仏像に関する本を読みふけりま
した。
子供のころから天井天下を指さすお釈迦様は知っていましたが、たくさんの仏様
があるとは思わなかったのです。
山陰に育って天照大御神、大国主命、須佐之男命、因幡の白兎、八岐大蛇などの
神話を幼いころから聞いたり、読んだりしていました。
家は神教で死ぬと神様になりますので、神に守られているとは思って居ました
が、 仏様の存在を知って、仏像の本などを買い集め、仏様を知ろうと読んでい
た時期があります。
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