「死とは夢に入って行くような体験」
文春オンライン(追悼)立花隆さんインタビューより
私は番組の最後のコメントとして次のような事を述べました。
「この取材を終えて、私が強く感じていることは、20年前の『臨死体験』」
という番組を作ったときにも感じたことですが、死ぬという事がそれほど怖くな
くなる。 と言う事です。 しかも前より強くそう思います。
ギリシャの哲学者エピクロスという人がいるんですが。彼は人生の最大の目的と
は、アタラクシア=心の平安を得ることだと言いました。
人間の心の平安を乱す細大の原因は、自分の死についての想念です。しかし今は
心の平安を持って自分の死を考えられるようになった。
結局、死ぬというのは夢の世界に入っていくのに近い体験だから、
いい夢を見ようという気持ちで人間は死んでいくことが出来るんじゃないか。
そういう気持ちになりました。
ここで番組は終わりましたが、実は取材した内容をすべて紹介できたわけではあり
ません。 総取材量を10とすれば実際に番組の中に盛り込めたのは3位です。
残りの7はお蔵入りかというとそうでは有りません
元々このプロジェクトはNHKスペシャル1本として終わりではなく、関連番組を
沢山BSで放送するものとしてスタートしました。
今後BSで関連番組が次々放送される予定です。
(立花さんインタビュー記事はまだまだ続きが有りますが、私のブログへの引用
はこれで終わりとさせていただきます。
膨大な量の資料集め。大変お疲れ様でした。
立花隆様、どうぞ安らかにお休みください。)
コメントを残す