6)主治医とホテルオークラに

その後まもなく結婚した私は、女の子2人に恵まれました。

主人が小さな会社をやって居て、働いていた遠縁の事務員さんが結婚の為辞め

て、その後来た女の子も辞めたと言う事で、私がその代わりに事務所に

通うことになりました。 3歳になった次女を連れていきます。

港区芝にあった事務所が高輪に移り、白金の幼稚園に次女を送り、仕事をするの

ですが、事務所はコンクリートの床で、1段上がった部屋に大きい炬燵が有

りました。その炬燵を麻雀台にして何人かのお8時ごろ8時ごろ得意さんが集まる

ようになり、6人だとその横で囲碁を打つ二人、5人だと1抜けで、1人の岡目。

私は主人に言われて皆さんのの夕食を作り、片付けてから、幼稚園の制服を着た

次女の手を引いて大田区に帰宅します。

ある土曜日5人が集まり、メンバーの主治医が、

「今日は私が抜けて、奥さんを食事に連れ出します」と言われました。

「いつもご馳走になっているから今日は私がご馳走したい」と言うお誘い。

皆に「行ってらっしゃい」なんて揃って言われ、次女を事務所の社員に頼んで

先生の車に乗りました。

着いた所はホテルオークラの「桃花林」で中国料理です。

ホテルの脇には「大倉集古館」があり、大倉喜八郎氏が集められた仏像などが展

示されています。

「桃花林」の席に座り周りを眺めると、 レストランの部屋の4隅に、

持国天、増長天、広目天、多聞天、の四天王が配置されていました。


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